九州の中学受験日程【2020年】

すでに受験が始まっていて、情報としては遅きに失している感じですが、一応、九州の主な上位校について入試日程順にまとめます。難易度の参考の為、シリタスの偏差値も載せておきます。

1月6日 (月曜日)

弘学館中学校(佐賀県)

■シリタス偏差値:59
■合格発表:1月9日(木)12:00

過去には、東京大学合格者33名(1999年)まで躍進し、打倒久留米大学附設も視野に入っていた学校です。近年では、2017年1名、2018年1名、2019年2名まで落ち込んでいます。没落加減が凄すぎます。現在は、医学部への進学率を売りにしておりますが、例年20名前後となっており、果たして売りになり得ているのかは疑問です。

1月11日(土曜日)

青雲中学校(長崎県)

■シリタス偏差値:62
■合格発表:1月15日(水)

青雲も弘学館同様に30名前後(平成13年は44名)の東京大学合格者数を誇っていた時代がありましたが、近年は、2017年9名、2018年7名、2019年6名と1桁となっております。一方で、国立大学医学部への合格実績が高くなっています。東洋経済ONLINEによる2019年までの過去5年の国立大学医学部の累計合格者数は、209名で全国18位に位置します。
九州において公立高校を除けば、附設≒ラ・サール>>>青雲>>>その他の中学という位置づけになると思います。

1月13日(月・祝)・19日(日)

早稲田佐賀中学校(佐賀県)

■シリタス偏差値:64
■A日程合格発表:1月17日(金)
■B日程合格発表:1月22日(水)

2010年開校の新興学校です。早稲田大学の系属校で、早稲田大学への推薦枠が設定されており、2018年110名、2019年109名が早稲田大学へ進学しています。東京大学合格者数でいうと、過去3年では2018年の3名のみとなっています。九州大学で見ると2017年7名、2018年2名、2019年6名となっています。
特徴は、やはり早稲田大学への推薦です。その為、関東からこの中学への進学者が100名以上いるそうです。早稲田への進学だけを考えるのであれば、入試難易度からしてもコスパは良いと言えます。ただし、少なくとも早稲田大学以外の進学については、それほど目立つ学校ではありません。
推薦で進学するというのが、その後の人生でどのような影響があるのかよくわかりません。人生トータルで見た時に良い学校と言えるのかどうかは不明ですが、早稲田ブランドをゲットするという点ではコスパはかなりいいんじゃないでしょうか。

1月16日(木曜日)

西南学院中学校(福岡県福岡市)

■シリタス偏差値:61
■合格発表:1月18日(土)

福岡市内の小学生にとっては、大濠と共に久留米大学附設に落ちた際の受け皿になっているような感じです。ちなみにキリスト教の学校です。九州大学への合格者数が30名程度となっています。また国公立医学部が10名程度、東京大学は年に1人いるかどうかという感じです。
福岡市内だけで言うと、この西南学院の200~300mの距離に公立高校の修猷館高校があります。正直言うと、中学は国公立中に行って、修猷館を狙った方が良いんじゃないかなと思ったりもします。そういう意味では、福岡では久留米大学附設とその他の私立中との差が大きく、公立高校の方が魅力的に思えます。この辺りが、関東や関西とは大きく環境が異なります。

1月18日(土曜日)

福岡大学附属大濠中学校(福岡県福岡市)

■シリタス偏差値:65
■合格発表:1月21日(火)

福岡市市内の学校で、東京大学は若干名合格しています。九州大学は50名弱(昨年は31名)で、九州大学医学部が5名程度合格しているようです。同じ市内の西南学院中学がライバルといった感じになります。今年でいうと、久留米大学附設の1週間前の入試になるので、附設の慣らしとして受けるには丁度いいかもしれません。ただ本番の試験なので、風邪ひいた子やインフルにかかった子が多く来ている可能性も大で、風邪やインフルを貰うリスクが高いし、貰った際には、治癒までの期間が足りず、附設の本番を危うくする可能性があります。滑り止めにする気が無い場合は、個人的には、久留米大学附設の入試に焦点をあわせて体調を整えた方が良いかなと思います。

1月25日(土曜日)

久留米大学附設中学校(福岡県久留米市)

■シリタス偏差値:68
■合格発表:1月28日(火)

久留米大学附設については、過去記事を参照ください。

ラ・サール中学校(鹿児島県)

■シリタス偏差値:66
■合格発表:1月28日(火)

九州では久留米大学附設と2強として知られます。過去には、東京大学合格者数100名近くを輩出していましたが、近年は40名前後です。近年、ラ・サールは医学部への合格実績が素晴らしいです。東洋経済ONLINEによる2019年までの過去5年の国立大学医学部の累計合格者数は、396名で全国4位に位置します。ちなみに久留米大学附設は同調査では316名の6位に入ります。

まとめと個人的見解

日程的まとめ

九州の上位陣は、25日の久留米大学附設とラ・サールの2校に照準を合わせてきます。

1月は、弘学館、青雲、早稲田佐賀、西南、大濠が毎週のように配置されています。
ちなみに九州を出ると、愛媛の愛光中学が1/9(木)となっています。1/6の弘学館と1/11の青雲の間に入ってくる感じですね。

そして、久留米大学附設とラ・サールの更に上位陣は、関東関西方面の灘、開成など名だたる中学校の力試しに向かう感じです。
関西の灘や西大和などは、久留米大学附設とラ・サールの前の1/18・19に来るので、ここは中々子供たちにとっては、頭が痛いところではないでしょうか。
九州勢は、この1月で決着が着くので、多分2月に集中する関東の学校はリラックスして受けることが出来るのではないかと思います。ちなみに九州大手塾の英進館は、昨年、開成16名・麻布20名などの実績があります。

個人的見解

少し、個人的な見解を書くと、今年でいうと1月初旬は愛媛の愛光中学を受けることが出来るので、久留米大学附設を見越せば、愛光を受ける方が、弘学館や青雲よりも腕試しとしては、つり合いが取れると思います。
また、久留米大学附設やラ・サールの直前の西南・大濠・早稲田佐賀(B日程)は風邪やインフルを喰らう可能性があるので、私ならば、愛光・弘学館・青雲・早稲田佐賀(A日程)あたりを滑り止めにするかなと思います。
たぶん、同じような戦略の家庭もいると思うのですが、そういう意味では、西南・大濠は福岡市内の上・中位層を弘学館・青雲・早稲田佐賀あたりに漏らしている可能性があります。学校の戦略としてはどうなのかなと余計なお世話ですが考えてしまいます。

私の娘が今年受験だとするならば、愛光(1/9)→青雲(1/11)→久留米大学附設(1/25)で組むかなと思います。愛光と青雲のどちらかで合格出来ていたら精神的にも優位になると思うし、青雲から附設まで2週間あるので、この辺りで心身をしっかり整えられれば万全ではないでしょうか。愛光と青雲のどちらかに受かるくらいの学力が身についていればの話ですけどね。つけますけど。

そういえば、女子に関して言うと、九州の英進館から関東の桜蔭中学の合格者ってあまり見ません。今調べて知ったのですが、桜蔭って、応募資格に「保護者と同居のこと、通学時間は1時間位までが望ましい」という要件があるんですね。「受かったら移住します!」なんていう適当な添え書きを入れてもダメなんですかね?

とりあえず、やっつけでまとめました。間違いなどがあったらお知らせいただけると幸いです。

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