灘中(2021年1日目)の算数を解いてみた

中学受験を目論む家庭の親ならば、絶対に解いておかなくてはならない灘中の算数。
どうせそのうち解かなければならないので、さっさと解きたいものです。
というわけで、早速、解いてみましたよ!
(ここまで去年のコピペ)

なお、私の灘受験の恐怖的体験と去年の「灘中(2020年1日目)の算数を解いてみた」については下記より。

灘中の算数概要

灘中の試験は2日間に及びます。
今年2021年度の日程でいうと1月16日(土)が国(80点)・理(100点)・算(100点)、1月17日(日)が算(100点)・国(120点)となっています。
算数の試験時間は、各日60分となります。
1日目が単問形式をベースに一部大問形式と合わせて15問程、2日目が大問形式で5問程出題されます。

博士チャレンジ

昨晩、1日目を受験生と同じ60分で解きました。
問題や解説等、役立つ記事などは、他のブログやサイトで詳しく掲載されていますので、ここでは、誰の役にも立たない、私が解いた軌跡を辿る形式を取ってみようと思います。

今年はセオリーを無視!

普通はザっと全体を見て、解けそうな問題からかかりますが、今年は大問1のあとに図形が並ぶ大問8~12へ飛びました!
博士「安西先生…‼図形がしたいです……」

問題1
「あれ?2021も43も47もないよ?13と17って出題ミスしたか?話が違うよ。」と訝っていたら、ちゃんと「221×9+31=2021」だし「1×17+2×13=43」でした。
とりあえずゴリゴリ進めました。
最近娘の公文のかけ算わり算を見ているせいか単純計算が速くなっている気がします。
博士成長しています。

問題8
「え?軌道の長さだよね?なんで三角形の面積が与えられてるの?出題ミスしたか?話が違うよ?」と訝っ…ていてはダメです。
その前に三角形がクルクル移動する時は直径が変わることに注意なので三角形の面積が書いてあってラッキーと思わなければなりません。
ところで三角形がクルクル移動する時は丁寧に図を描かないと間違いかねません。
低学年の時から図というか絵を正確に書けるようにしておきたいところです。
別に図形でなくても良いと思います。
「鬼滅の刃」キャラクターの絵を描く中でも醸成される能力だと思うので「漫画なんて読まないの!」なんてつまらないことを言うのではなく、上手に「鬼滅の刃」を利用しましょう。
という記事を書こうと思っていたら20秒くらいボーっとしてしまいました。
とりあえずあとは力ずくで解きました。

問題9
ゴチャゴチャやってたら解けました。
要するに比を出して解いたのですが、、、図の12cmと20cmを使いませんでした。
解いた直後、どこかで勘違いしてそうで怖かったのですが、時間があれば(あるはずない)見直そうと見切りをつけました。
(のちに正解だったことがわかったのですが、12cmと20cmとはなんだったのか…カモフラージュですかね?それとも何かスパッと解ける方法があったのか…)

問題10
ABとCEの交点からBCに垂線を下ろして左の台形と右の三角形を出しにかかりました。
あとは引いた垂線とそれに平行な線の長さを出しまくって計算しました。
これは割と簡単でした。

問題11
見た瞬間「なんか好き」と思いました。
とりあえずどの面が下に来ても空気と水の割合は変わらないです。
こういう問題で「見える力(思考力)」が威力を発揮します。
あと普段から身の周りの物を観察出来ているかですね。
あとは簡単。24㎠のやつが下にきた時が60㎠になっているので60-24=36㎠と16+18+20=54の比の2:3を出して
最小になる16㎠が下に来た時の残り(18+20+24)×2÷3と16を足して出しました。

問題12
立体を組んだら…なんか簡単な図形になりました。
あとは計算だけ。
なんか簡単過ぎたので何回か立体が間違っていないか確認しましたが、多分あってるよなと思いながら不安だったので時間があれば(あるはずない)見直そうと見切りをつけました。

図形が終わってやる気をなくす

わりと図形がサクサク出来ました。
博士は図形以外の問題はあまりワクワクしないタイプなので、ここで終わろうかと一瞬思いました。
しかしブログのアクセス数を稼ぐには全問解き切らなければという打算の為に奮起しました。
しかし読者の皆さんに少しでも何かの参考になればと使命感から奮起しました。

問題2
食塩水のような問題だなと思いながら解きました。
これは簡単でした。
ちょっと反省したいのは方程式を使ったことです。
まあ別にどうということでもないのですが。

問題3
博士の悪い癖が出ました。
「最大5000で最小1004やろ?全部書いても大したことないじゃろ(笑)小さい方から書けば最悪②は出せるやろし(笑)」
というわけで書き出し始めました。
…つらい
結論から言うと②は正解したものの①で不正解になりました。
これ、問題的に①が間違えていたら②も連帯責任で不正解になりますかね?
…つらい
ちょっとここで疲れてきました。

話は変わりますが同じ日に娘が算数検定を受けました。
そこで「娘でさえ40分頑張ったのだからパパもやれるはず!」
という謎の感情的なアプローチによるモチベアップを図りました。

問題4
問題文を読み間違えました。
点RをDから出発させてしまいました。
精読力の重要性を痛感しました。
というかもう疲れてて精読力も落ちるよね!
(娘の頑張りに奮起した美談はどこにいった?)

問題5
とりあえず15で割っているからA^2の1の位が1か6だよねということで、Aの1の位が1か4か6か9ということまで考えました。
そして思考停止して36個としました。
結果間違ってました。
算数星人さんの解説を読んだのですが、一回読んでピンとこなかったので気が向いたらまた読んでおきます。
(娘の頑張りに奮起した美談はどこにいった?)

問題6
なんか問題の意味が分からないというか「これでいいんか?」という感じで解きました。
①は要するに(1・2・3・4・6・12)/(1・2・3・6)で48「これでいいんか?」
②は192が2^6×3だからなんとなくCは6の倍数?みたいな感じで手始めにC=12でやったらスポッと192になって「これでいいんか?」
となってなんかよくわからないままでしたが気力が無くて次に行きました。
(娘の頑張りに奮起した美談はどこにいった?)
なんか正解だったようですが同じようにして解いた子も多いんじゃないですかね?
算数星人さんの解説を読んだのですが、一回読んでピンとこなかったので気が向いたらまた読んでおきます。
(娘の頑張りに奮起した美談はどこにいった?)

問題7
EFG×7=ABCDから考えたらAは2~6になりますがA>B、B>C、C>D、D>0なのでAは6、5、4しかないです。
この時点であと10分も時間が残っていたので4桁を書き出しました。
4321,5432,5431,5421,5321,6543,6542,6541,6532,6531,6521,6432,6431,6421,6321
ここで注目したのが下2桁の21。
「ここが7で割り切れるから上2桁が割れたらOKやろ」と考えてやってみたら…!
6321÷7=903(!!!)
運よく当ててしまいました。
運よくとは書きましたが、これも「見える力(思考力)」があればこその技です。
複数あるのか?と考えましたが、もう私のライフはゼロでした。
運よくこれで正解だったらしいです。
(娘の頑張りに奮起した美談はどこにいった?)

答え合わせ

赤が正解した問題です。

問題1、問題2、問題3-①、問題3-②、問題4問題5、問題6-①、問題6-②、問題7、問題8、問題9、問題10、問題11、問題12

これはよく出来たでしょう!!!
80%近く出来てるじゃないですか!
ちょっとズルいところもあるがテストとはそういうものだ。
(大人の態度としてどうなのか)
問題4がもったいなかったなあ。

感想

これは取れたなと思ったのですが、なんか簡単だった説が巷に流れているようです。
んんん…まあ確かに異様に簡単だった問題もあったのですが、なんともかんとも。
それにしたってこれだけ出来てりゃ上出来でしょ!

個人的には問題11が好きでした。
12年間の生活の中で得られる感覚を使ったら一足飛びに筋道が立つというのがなんとなく素敵です。

入試本番の算数は親も解いておいた方がいいと思う

去年と同じことを書きます。
とにかく普段から考える力を養っておくことが大事だと改めて思います。
今も昔も変わらない要素です。
台本通りに演じるような典型題までは、合格点付近の受験生ならば皆解いていきます。
算数で点を稼ぐには、そこから更に得点出来るようになるためのアドリブ力も必要です。
灘のみならず他の学校でもそうですが、過去問を実際に解くと、そこから6年生時にやるべきことが想像できますし、そこから4年生5年生時にやるべきことが想像できます。そこから、ようやく1~3年生でやっておいた方が良いだろうという内容を組み立てることが出来ます。これに中学受験経験者ならば、子どもの時の心境なども含めて方針を立てることが出来ると思います。
低学年で算数を子どもに教える場合、親は過去問を解いてみて、今のトレンドや難易度を把握する事くらいはしておかないと、教える方針などで的を外す可能性があると思います。もちろん解かなくても的を外さず教えることが出来る親御さんもいると思います。しかし私は解いた上で家庭学習の方針を決めた方が無難だと思います。

というわけで、さあ皆さんも早速、今晩、灘の問題にトライしましょう(道連れ)!

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