2023年 久留米大学附設中学合格者数 塾上位3社比較

英進館、日能研、全教研の久留米附設合格者数が出揃いました。
随時更新していきますので、内容が気になる方は、このページをお気に入り保存しておくと便利だと思います。

【最終更新日時:2023年2月2日22時頃】
【1月25日15時確認】
・学校HPに入試結果が掲載されました。【入試結果リンク】
・全教研に関しては2月上旬頃に合格者数の発表を行うとHPに掲載。
【1月27日16時確認】
・日能研が久留米附設の合格者数を発表しました。【日能研の合格者数結果リンク】
【1月29日21時確認】
・英進館が久留米附設の合格者数を発表しました。【英進館の合格者数結果リンク】
【2月1日15時確認】
・英進館がラ・サールの合格者数を発表しました。【英進館の合格者数結果リンク】
【2月1日22時確認】
・日能研がラ・サールの合格者数を発表しました。【日能研の合格者数結果リンク】
【2月2日22時確認】
・全教研が久留米附設とラ・サールの合格者数を発表しました。【全教研の合格者数結果リンク】
【2月21日20時確認】
・英進館が久留米附設とラ・サールの合格者数を更新しました。【英進館の合格者数結果リンク】
【2月21日20時確認】
・日能研がラ・サールの合格者数を更新しました。【日能研の合格者数結果リンク】
【2月21日20時確認】
・全教研が久留米附設の合格者数を更新しました。【全教研の合格者数結果リンク】

各塾の合格者数は変動する可能性がありますので、気づき次第修正していきます。
本記事では、久留米大学附設中学に関する入試結果について見ていきます。
また英進館・日能研・全教研の久留米大学附設中学とラ・サール中学の合格者数を整理していきます。
なお、数値は各学校と塾のHPなどを参照しています。
昨年分は下記より

2023年 久留米大学附設中学 入試結果

科目ごとの配点と時間

2023年の試験結果
入試実施日:2023年1月21日(土)
合格発表日:2023年1月24日(火)
定員  :160名
志願者数:879名(男子582名・女子297名)
倍率  :5.5
合格者数:236
合格最高:376
合格最低:266
合格平均:293
受験平均:233

国語:150点(60分)…合格者平均:79.2点(52.8%)・受験者平均:67.3点(44.9%)
算数:150点(60分)…合格者平均:90.4点(60.3%)・受験者平均:64.3点(42.9%)
社会:100点(45分)…合格者平均:57.2点(57.2%)・受験者平均:46.7点(46.7%)
理科:100点(45分)…合格者平均:66.6点(66.6%)・受験者平均:55.2点(55.2%)
合計:500点    …合格者平均:293点(58.6%)・受験者平均:233点(46.6%)
(今年から社会・理科は試験時間が40分から45分へと変更されました)

詳細はこちら

福岡の塾上位3塾

久留米大学附設

 英進館:日能研:全教研

 (2023)143:48:18
 (2022)136:34:21
 (2021)135:42:20
 (2020)149:29:17
 (2019)113:40:33
 (2018)163:64:33
 (2017)162:47:28

合格者数236
英進館143名(昨年から7
日能研48名(昨年から…14
全教研 18名(昨年から…3
その他33名(森田修学館6名)

ラ・サール

 英進館:日能研:全教研
 (2023)189:90:9
 (2022)87:79:1
 (2021)97:104:3
 (2020)108:79:2
 (2019)111:92:4
 (2018)176:95:23
 (2017)174:73:27

英進館189名(昨年から…102
日能研90名(昨年から…11
全教研9名(昨年から…8

ラ・サール+久留米大学附設

 英進館:日能研:全教研
 (2023)332:138:27
 (2022)223:113:22
 (2021)232:146:23
 (2020)257:108:19
 (2019)224:132:37
 (2018)339:159:56
 (2017)336:120:55

英進館332名(昨年から…109
日能研138名(昨年から…25
全教研25名(昨年から…5

【博士の視点】
今年は大きく2点の変化があります。1点目は社会と理科が5分ずつ試験時間が伸びたこと。2点目はラ・サール中学と別日程になったことです。1点目については思考力を試す問題を充実させるためではないかと推察しています。2点目に関しては男子にとっては九州最難関中学受験のチャンスが増える点で嬉しいでしょうが、女子にとっては若干のマイナス要素になるかと思います。ただし両校を受ける男子の場合は2校分の過去問にあたらなければならなくなるなど負担も大きく、片方の傾向に合わせられなくなるというジレンマもあります。なお久留米附設とラ・サールの別日程受験は2017年と2018年でも実施されていますので、塾間比較については2017年と2018年の方が参照しやすいです。
国語:2年連続で聞き取り問題が出題されました。個人的には聞き取り問題の出題は素晴らしいと思います。聞き取り能力を子どもたちが身につけることが出来るという実利に加え、入学する気もないお試し受験の外敵の侵入抑止にもなっていると思います。
算数:大問4・5で立体図形問題が連続で出題されました。立体図形は頻出ですが大問2題分となると分野別の得意不得意の影響が大きく出てしまうので、久留米附設としての何らかの具体的意図があるのでしょう。
・合格者最高点、合格者最低点、合格者平均点、受験者平均点のそれぞれで平成29年からの7年間では最低値となりました。合格者平均点で例年よりも30点ほど低くなっています。算数と国語の平均点が過去7年の中では最も低く、算数は例年より10~20点程低く、国語は例年より10点程低くなっています。
・合格者数はラ・サールとの同日日程時と比べて約20~30人多くなっています。平成29年、平成30年の同日日程と比べると平成29年並みで、平成30年よりはかなり少ないです。当時の追加合格の状況などはわからないので、今年の追加合格がどの程度出るのかあるいはまったくでないのかはわかりません。
・志願者数を見ると当然のことながら女子の志願者数は例年並みですが、男子の志願者数は志願者全体の増加分だけ増えています。
・合格者最低点の推移を追うと、やはり65%程度の得点率を狙った学習は必要かなと思います。
・1/29時点ですが、英進館と日能研で昨年からの伸びが明らかに違います。英進館の伸びがかなり悪いようです。合格者占有率も60%を切っています。
・英進館の合格者数139名は、英進館生にとっては塾内での順位の明確な基準として見ることができるんじゃないかと思います。例年だと久留米附設とラ・サールが同日だったので、塾内でどれくらいの位置にいればいいのかというのが年によって不明だったんじゃないかと思います。この139名という数字はこれから3年間を過ごす上での一つの重要な目安になる数字だと思います。
・ラ・サールの合格者数に関しては、2017年・2018年と比べた時だと英進館と日能研の合格者数は例年並みか、やや英進館がうまくいったのかなという見方が出来ますが、同日受験の2019年~2022年と比べると英進館が大差をつけている感じです。詳細な理屈は長くなるので省きますが、原因だけ書くと、全国に教室がある日能研、全国から受験生が集まるラ・サール、主に北部九州に教室が集中する英進館と北部九州からの受験生が集まりやすい久留米附設という構図がこういった塾の合格実績の結果を生んでいるのかなあと推測します。

2 件のコメント

  • 以前投稿した卒業生です。
    今年、親戚の子が英進館から附設中に合格しましたが、数年間で附設受験生の動向に変化があったそうです。端的に言えば、優秀層の附設シフトです。

    要因は二つ。中学が共学になってからの進学実績が、四年間連続で素晴らしく、ラ・サールに明らかな形で差をつけていること、女子入学後に大きな問題(陰湿ないじめとか、妊娠が発覚するとか)が全く起こっていないこと。これらが受験生とその親御さんに認知されて、附設の人気が中高ともに高まっているそうです。

    英進館では以前は附設のボーダーラインは200番と指導されていたそうですが、今年の結果を見る限り、200番ではお話にならないと思います。150番がボーダーラインと考えるべきでしょう。

    親戚の子は、英進館で学びましたが、僕が小学生の時にお世話になった、算数のはしぞー先生や、国語のおすし先生等、今でも第一線で教鞭をとられているそうです。このレベルの先生に中学受験塾で指導頂けるのは滅多にない、ありがたいことだと言っていました。

    • 卒業生です さん

      以前コメントをただいた「OBです」さんですね。
      親戚の方の久留米附設中学合格おめでとうございます!
      ご本人さんも春からの通学が楽しみでしょうね。
      娘も先輩方に続くことが出来たら親としても幸せです。

      今回も本当に貴重な情報、コメントありがとうございます。
      合格ホヤホヤの方からの談話までいただけて大変ありがたいです。
      久留米附設の人気の高まりは、大学進学実績だけでなく、風紀の良さも要因となっているのですね。男子の親はともかくとして、女子の親はこういう点も学校選択において重要なことだと思います。

      英進館内での立ち位置については、今回の合格者数を鑑みれば、私も塾内で150位がボーダーだろうと思います。もう一点、私が重要だと思っているのは、おそらくひと昔前と比べて、この150位以内に入るハードルが上がっているのではないかという事です。
      最近うちの娘が1月に受けた新4年生のTZ選抜テストに関して言うと、5年前の同じテストと比べて受験者数が854人→1026人と170人程増えており、この一点だけ見ても私は危機感を覚えました。
      そうすると「数年前は塾内200位あたりにいればボーダーだといわれていたから150位あたりを目指せばいいかな」とか「数年前、上の子がこれくらいの努力で100位あたりにいれたから、下の子もこれくらいの努力で大丈夫だろう」と、過去の水準を今に当てはめるのは結構危険な思考ではないかと思ったりします。

      今回も貴重な情報をありがとうございました。
      また機会があればコメント宜しくお願いします。
      他の読者にとっても有意義だと思いますので。

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