【中学受験】低学年用の応用問題集【算数】-⑤

前々回から3回に分けて、表中の「難易度」「製本」「回答書」「特殊算」「カラー・モノクロ」「学年」「価格(税抜)」「出版社」の8つの項目について解説していきます。

前々回:「難易度」「製本」
前回 :「回答書」「特殊算」
今回 :「カラー・モノクロ」「学年」「価格(税抜)」「出版社」

なお、あくまでも「中学受験を視野に入れた低学年(1~3年生)および未就学児のお子さん」のおられる家庭を前提として話を進めていますので予めご了承下さい。

低学年用の算数の問題集の一覧

カラー・モノクロ(2色)

カラー

 ・ハイレベル算数500題(文理)
 ・グレードアップ問題集(Z会)

 ★4 ハイレベル算数ドリル 小学1年 500題 (オールカラー,学力診断つき) ★3 グレードアップ問題集小学1年算数 計算・図形
(上記の画像からアマゾンで購入できる1年生用の問題集のページへ飛べます)

モノクロ(2色)

 ・トップクラス問題集(文理)
 ・エリートクラス問題集(文英堂)
 ・特Aクラス問題集(KADOKAWA)
 ・ハイクラスドリル120(受験研究社)
 ・はなまるリトル(四谷大塚)

(下記3冊は部分的にカラー)
 ・トップクラス問題集徹底理解編(文理)←1年生のみ
 ・最レベ(奨学社)←最初の16頁のみ
 ・ハイレベ100(奨学社)←最初の16頁のみ

★5 トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざすスーパーエリート問題集 さんすう 小学1年[新装版] (中学受験を目指す) ★4 トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざす 徹底理解編ハイレベ100小学1年さんすう特Aクラス問題集 さんすう 小学1年

★3 小学ハイクラスドリル 算数5年:1日1ページで全国トップレベルの学力!はなまるリトル 1ねんせい さんすう

博士の目

カラーだと小さい子は食いつくか?

カラーかどうかは、他の要素に比べると重要性は低いと思いますが、未就学児や1年生くらいまでは、考慮してもいいかもしれません。
ただ、カラーの教材の配色について見てみると、ハイレベル算数500題(文理)などはうるさ過ぎます。ちなみにハイレベル算数500題は文理の出版ですが、同じ文理の出版の「できる!!がふえるドリル数・りょう・図形」を娘に3年生のを買ったことがあるのですが、思ったより食いつきが悪く、すぐに撤退しました。よく考えたら配色数が多く、また統一感のない配色なので集中出来なかったのかなという気がします。子どもだからカラーが食いつきやすいだろうと思ったのですが、うちの娘には合わなかったようです。
一方、グレードアップ問題集などは、同じカラーでも落ち着いた配色なので、見やすい気がします。
(Z会の教材は、全般的にデザインが洗練されている印象で、個人的には好きです。)
トップクラス問題集徹底理解編は1年生のみカラーですが、これも割と配色はうるさい印象です。
1年生の最レベとハイレベ100は最初の16ページだけカラーという謎のやり口ですが、食いつきを意識しているのかな?まああまり気にしなくていいレベルです。
このあたりは、一度お子さんを書店に同伴して、見てもらった方が良いかもしれないです。

学年

3年生まで

 ・エリートクラス問題集(文英堂)
 ・最レベ(奨学社)
 ・ハイレベ100(奨学社)
 ・はなまるリトル(四谷大塚)

★5 スーパーエリート問題集 さんすう 小学1年[新装版] (中学受験を目指す)最レベさんすう問題集小学1年―段階別 ★4 ハイレベ100小学1年さんすう ★3 はなまるリトル 1ねんせい さんすう

4年生からの通塾を想定して3年生までの難問を解くことを目的としていると思われます。
ただしスーパーエリート問題集だけは、4・5年生の内容が入っており、本教材内で先取をさせる意図が見えます。

4年生まで

 ・トップクラス問題集(文理)
 ・トップクラス問題集徹底理解編(文理)
 ・特Aクラス問題集(KADOKAWA)

★5 トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざす ★4 トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざす 徹底理解編特Aクラス問題集 さんすう 小学1年

4年生からの通塾を想定して3年生までの難問を解き、進度の早い子については4年生の先取りまでは可能なように設定されていると思われます。もしくは5年生からの通塾を想定して4年生までの難問を解くことを目的としていると思われます。

6年生まで

 ・ハイレベル算数500題(文理)  
 ・ハイクラスドリル120(受験研究社)
 ・グレードアップ問題集(Z会)

★4 ハイレベル算数ドリル 小学1年 500題 (オールカラー,学力診断つき) ★3 小学ハイクラスドリル 算数5年:1日1ページで全国トップレベルの学力!グレードアップ問題集小学1年算数 計算・図形

通塾するか否かに関わらず、また先取するか否かに関わらず、6年生までの内容を一定のレベルで提供していると思われます。

 

博士の目

3年生・4年生・6年生まででメッセージが異なる

今回取り上げている問題集は、最終学年が3年生、4年生、6年生までの3パターンあります。
上記には、各パターンの意図を推察で書いています(推察なので「思われます」で締めています(笑))。
いずれにしても、通塾や先取りとの兼ね合いで選ぶパターンが異なります。

例えば、4年生からの通塾先が四谷大塚ならびにその提携塾であれば、4年生以降に「予習シリーズ」を使用すると思うので、どの問題集を選択するにせよ、3年生の内容までで切り上げて「予習シリーズ」を購入して進めるというのがやり易いのではないでしょうか。四谷大塚系の塾に通塾しなくても、4年生以降の先取学習の問題集として「予習シリーズ」を選択するのはアリだと思います。ただし、4年生あるいは6年生までの教材については、出版側が設定している分の特殊算が網羅的に完結しないなどということがあります。もし4年生あるいは6年生までの教材を選択して4年生から四谷大塚系に通塾するという予定であれば、「特殊算」の項でも書きましたが、2~3年の教材で出てくる特殊算の単元を飛ばして、予習シリーズに入っても良いと思います。

また、現時点で3年生で、先取りしても4年生の内容までくらいしか進めない、また四谷大塚系の塾には行かないという場合であれば、4年生まで発刊されているトップクラス問題集トップクラス問題集徹底理解編特Aクラス問題集などで統一的に進めるというのも良いと思います。

更に、先取学習で「予習シリーズ」は通塾まで温存したい、あるいは、そもそも使いたくない教材としているならば、ハイレベル算数500題ハイクラスドリル120グレードアップ問題集など6年間通して使える教材を選択するのも良いと思います。

いずれにせよ、各家庭の通塾予定先や先取学習の進度に合わせて選択し、単元の選択などを計画すると良いのではないでしょうか。

価格

博士の目

3年分で2,400円~4,800円

価格については、そこまで考えなくてもいいのかもしれません。通塾や通信教育に比べたら安いものです。
見出しの通り、3年分で2,400円(ハイレベ100:800円×3)~4,800円(グレードアップ問題集:800円×6)と、安価です。

価格に関して少し追記しておくと、RISU算数は、これらの教材からすると高価です。ちなみにうちのケースだと、年長の期間に1~3年生分を終えましたが、ハイペースで進んだため、毎月8,640円が飛んでいきました。
ハッキリ言いますが、家庭で親御さんが横について勉強を見てあげることが出来るのであれば、問題集を買って進めた方が良いです。とはいえ、今回挙げている問題集は、RISU算数よりも難しい内容なので、別の話ではあります。

出版社

文理

 ・トップクラス問題集(文理)
 ・トップクラス問題集徹底理解編(文理)
 ・ハイレベル算数500題(文理)

★5 トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざす ★4 トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざす 徹底理解編ハイレベル算数ドリル 小学1年 500題 (オールカラー,学力診断つき)

文理からは、この3冊なのですが、同じ出版だからといって、コンセプトが同じかというとそうではありません。
中身を見渡したところ、トップクラス問題集トップクラス問題集徹底理解編は同じ流れを汲んでいるようですが、ハイレベル算数500題は、この流れとは異なるコンセプトの下に構成されている気がします。どちらかというと教科書レベルのドリルの「できる!!がふえるドリル」シリーズと方向が似ているようです(見た感じの感想なので、間違っていたらスミマセン)。
そういうことから、難易度★4の教材としてトップクラス問題集徹底理解編ハイレベル算数500題を挙げていますが、コンセプトが違う似た難易度の別物の教材という見方をした方が良いと思います。なので、どっちでも一緒だろと高を括って選択しないで、中身をよく見て検討していただきたいと思います。

奨学社

 ・最レベ(奨学社)
 ・ハイレベ100(奨学社)

★5 最レベさんすう問題集小学1年―段階別 ★4 ハイレベ100小学1年さんすう

奨学社は、関西の低学年(~3年生)の為の塾です。大手塾に通塾してからも上位で戦うための塾といっても過言ではない、かなり特殊な位置づけです。そういうことからか、問題集も3年生までという形で発刊されています。
最レベハイレベ100は、構成などは結構似ていると思いますが、製本の違いと最難易度の問題数の差という点で異なります。
ちなみに最レベは同じ難易度の★5の中で最安の1,200円、ハイレベ100は同じ難易度の★4の中で最安の800円です(今回挙げているすべての中でも最安)。
私の考えですが、この奨学社の問題集を使うのであれば、まずハイレベ100をキチンと出来るようになって、最レベの最も難しい「最レベ」という括りの問題群だけに手を付けるというのでもいいのではないかと思います。
個人的には、ハイレベ100の「こよみ算」という単元が1年生で組み込まれているのが良いなと思います。「時計と時刻」や「長さ・かさ・重さ」といった単元は2、3年生で習いますが、意外にも「こよみの読み方」は、学校では算数の単元として扱われていません。割と受験では出題されるんですけどね。これらは、生活の中でもかなり役に立つし、早い段階で学べば、生きているだけで復習になるというお得な単元です。そういうことから、1年生にこういう単元があるのはいいなあと思って感心しました。寧ろ、なんでハイレベ100にはこの単元があって、最レベには無いのかが謎です。

その他

 ・エリートクラス問題集(文英堂)
 ・特Aクラス問題集(KADOKAWA)
 ・ハイクラスドリル120(受験研究社)
 ・はなまるリトル(四谷大塚)
 ・グレードアップ問題集(Z会)

★5 スーパーエリート問題集 さんすう 小学1年[新装版] (中学受験を目指す) ★4 特Aクラス問題集 さんすう 小学1年

★3 小学ハイクラスドリル 算数5年:1日1ページで全国トップレベルの学力!はなまるリトル 1ねんせい さんすうグレードアップ問題集小学1年算数 計算・図形

その他の教材で「出版社」という意味では「特Aクラス問題集」「はなまるリトル」の2つを取り上げたいと思います。
「はなまるリトル」は、四谷大塚の出版となるのですが、同じ四谷大塚の4年生以降のテキストとなる「予習シリーズ」との関連でいうと、中身の毛色は全く異なります。
一方「特Aクラス問題集」の方は、四谷大塚提携塾の福岡の英進館が手掛けていますが、こちらの方が構成など含め「予習シリーズ」に寄せている感があります。
 
博士の目

同じ出版社での上位と下位の互換

上記の通り、文理と奨学社は、同じ出版で★5と★4で上位と下位の互換教材があります。使う側としては、これは結構助かります。★4でとりあえず進めておいて余裕が出来てから★5の最難問群だけをやるといった方法も取れます。

予習シリーズとの互換性

上記でも書いていますが、四谷大塚の予習シリーズの使用を想定すると、特Aクラス問題集は相性が良いように思います。出版社は違いますが、四谷大塚関連の塾へ通塾予定であれば、この教材の選択も悪くないと思います。

 

まとめ

以上、全3回に分けて、「難易度」「製本」「回答書」「特殊算」「カラー・モノクロ」「学年」「価格(税抜)」「出版社」の8つの項目について解説していきました。

第1回:「難易度」「製本」
第2回:「回答書」「特殊算」
第3回:「カラー・モノクロ」「学年」「価格(税抜)」「出版社」

低学年の問題集の選定にあたっては、受験予定の中学の難易度想定から、3~5年生からの通塾後のイメージを考えて、各問題集の特徴について吟味する必要があります。
今回は、その吟味にあたって多角的に分析が出来るように8項目について解説していきました。
娘が年長の間、これらの教材を使うまでには時間があったので、1年間足しげく書店に通っては、内容を見比べていましたが、なかなか結論が出ませんでした。低学年の問題集選びは、結構難しいと思います。
ネット上にも多角的に見ることが出来る記事などが無かったので、自身の為にもなるので整理しました。

我が家でも5月頃からどれか1冊を使用していきたいと思っているので、次回は、例として私の採用方法を提示してみたいと思います。
果たして、結論は出ているのか?
まさかのRISU算数継続で、まさかまさかの1年生から通塾で、どれも使用しないというオチなのか?

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